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HISTORY

外出時に必携な財布はまさに定番中の定番アイテムといえるだろう。そんな誰にとっても身近な“手に収まるポケット”の中には、歴史、素材、機能、職人技……と、じつはディープにハマることのできるさまざまな魅力が詰まっているのだ!

貨幣の発展とともに進化した財布は20世紀以降、現在見る“姿”に収斂された。近年、カード社会に対応すべくポケット数が増えて多機能化が進行中だが、その多くは職人の手仕事で作られるという点では、依然、トラディショナルなアイテムといえる。

財布とは設計力がものをいう
手におさまる
建築物だ

定番アイテムの基礎知識

革小物

【財布】

●貨幣などの収納&携帯用の道具。
●古くから主に革で作られてきた。

 貨幣経済の発生・発展とともに世界各地で誕生した財布は、古くは貨幣に限らずさまざまな小物を入れて携帯するための袋、またはケースとしてポーチと区分けなく使われた。それはアルプスの氷河で発見された約5300年前の男性ミイラ“アイスマン”が所持していた、ツルで編まれた小袋に、その原点を見出すことができるだろう。
15世紀のヨーロッパでは、男が刺繍などが施された小銭入れを花嫁に贈る習慣があり、17世紀には革の小銭入れを編み上げて作ることが若い女性のたしなみとされた。また、この時代に紙幣が登場し、それに合わせて札入れが作られるように。つまり、小銭入れに比べて、紙幣を収納するための財布ははるかに歴史が浅いわけである。また、素材には伝統的に革が使われることが多いが、現在ではナイロンやビニールなどの製品も数多く存在している。

写真/大嶽恵一 文/山田純貴 スタイリング/小孫一希 取材協力/万双

本記事に掲載されている商品の価格や問い合わせ先、仕様などの情報は、原則として雑誌Beginの連載に掲載された当時の情報となり、現在の仕様や価格、情報とは異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

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