特集・連載
重箱の隅をつつきまくる!? 「ジャパンニット」だからこそ無造作でお洒落
通が欲しがるニッポンの傑作 「メイド・イン・ジャパン」といえば最"優"品質を保証する目印。家電、自動車、カメラ……世界が驚愕した名モデルは数あれど、日本人だからこそ、ビギンだからこそ提案できる通自慢な傑作があるんです！ わかっている人こそ「スゴイーデスネ」と欲しくなりますよ!! この記事は特集・連載「通が欲しがるニッポンの傑作」#15です。
日本ニットの美点が表れた逸品たち
一見フツーの丸首ニット、なのに着ると確実にお洒落に見えるのがご覧の2枚です。
まずスローン（写真左）。通常ダブルフェイス編みはハリが強く出ますが、これは表裏の素材の違いで美しいドレープを演出。裾リブのテンションを強めることで腰上が綺麗にブラウジングするのもさすがです。
一方バトナー（写真右）は編み目が際立つ特殊加工の糸を用い、ラグラン袖が内に入り込んだような凝った畦編みを強調。なおこのデザインは胸のラインを美しく見せる効果も高いとか。
いずれも細かいところまでこだわり尽くす日本ニットの美点が表れた逸品ですよ。
「ドレープ感とブラウジングに徹底的にこだわっています♡」
―スローン ディレクター 小峰明彦さん
SLOANE［スローン］
12Gダブルフェイス天竺クルーネック
表にはハリのある超長綿の強撚糸、裏には柔らかなポリエステルを使用。素材の違いが横方向に独特の膨らみを作り、美しいドレープが楽しめる。英国スクールセーター的なラグランスリーブも魅力。2万4000円。（スローン）
絶妙な“たまり”を作る強めの裾リブ
SLOANE（スローン）
スローン ディレクター 小峰明彦さん
「ニット専業のウチだからできた個性的な畦編みです」
―バトナー ディレクター奥山幸平さん
BATONER［バトナー］
シグネチャーフェードカラークルーネック
ラグラン袖に沿わせるよう身頃上部を斜めに畦編みした定番モデル。特殊技術で紡績した超長綿により、畦が綺麗に立っているのもいい。製品加工による着古したようなムラ感ある色調もシャレオツ。2万4000円。（バトナー）
ラグラン袖を延長させたような個性的な畦編み
BATONER（バトナー）
バトナー ディレクター奥山幸平さん
※表示価格は税抜き
［ビギン2020年5月号の記事を再構成］スタッフクレジットは本誌をご覧ください。
