特集・連載
Stand-in Soba (Noodle) Lovers!! Vol.57
サクサク天ぷらは豊富なネタからお好みで。福そばの「ねぎかき揚げそば(ぶっかけ)」【全国制覇!? 日本の立ち食いそば】
蕎麦スス流~SOBA SuSu Ryu~ 世界の蕎麦好きのみなさん、コンニチハ! ラーメンと比べて世界的には地味な存在ですが、移動中にサッと寄れて、お腹もコスパも大満足。そんな立ち食い蕎麦は江戸時代からあるニッポンが誇るべきカルチャーなんです。なにかと“東京”も注目されることですしね。ってことで、日頃のランチに観光に、世界中の人にぜひ立ち寄ってほしい蕎麦店を厳選しました。恥ずかしがらないで音を立ててソバをススろう! この記事は特集・連載「蕎麦スス流~SOBA SuSu Ryu~」#57です。
Vol.57
人形町 Ningyocho福そば
“Fukusoba”
ねぎかき揚げそば(ぶっかけ)
470円
Green Onion Kakiage(※1) Soba – 470 Yen
人形町の駅からほど近く、甘酒横丁の交差点からひとつ裏通りを入ったところにある。ちょっと粋な小料理屋風の一軒家。のれんをくぐればさっぱりと清潔感あふれる整理整頓のゆきとどいた店内。これは期待できそう、と直感するお店だ。
■蕎麦:生めん都度茹で。細く角が立つ。コシあり香りあり。申し分ない。
■つゆ:鰹節主体の上品なダシ。甘さ控えめのカエシ、やや醤油がたっている。バランス良し。
■ねぎかき揚げ:こんもり・さっくり揚がっていておいしい。たいへんよい。
■Soup: Elegant dashi(※2) mainly made from katsuobushi. Kaeshi(※3) with moderate sweetness. Slightly strong soy-sauce taste. Has great balance.
■Kakiage: Green onion kakiage, nice and crispy. Very tasty.
そば・つゆ・タネの三拍子がバランスよく揃ったとてもうまい一杯。
ぴっしりした蕎麦。温もいいが冷やしがまたいい。ちょっと濃い目のぶっかけつゆと相まって、ズルズルといくらでもたぐっていられそうな気がしてくる。
天ぷらはお好みで選べる。玉ねぎかき揚げ、ねぎかき揚げ、紅生姜、かき揚げ、春菊などのレギュラー品はどれもうまい。衣と具材の間に空間があってサクサクと快い食感。天ぷら揚げの上手なご主人の力作だ。
カウンター上に並んだ品物の他に、随時揚げたてのおすすめ季節ネタあり。ご主人から「お客さん、桜海老、揚がりましたよ」と絶妙なタイミングで声をかけてもらったりすると嬉しいんだ、これが。そういうときは間違いなく注文するねわたしは、もうなすがままだ。
ご主人は中国系のかたで、日本に来てから飲食店で働きながら料理を覚えて念願の蕎麦店を出したとのこと。料理への情熱のみならず気配りのきいた接客も素晴らしい。ぜひ一度は訪問して間違いないお店。うれしいことに夜は飲むこともできる。
■DATA
東京都中央区日本橋人形町1-16-3
日比谷線・人形町駅 徒歩1分
営 [月~金] 6:15~20:00 [土・祝] 6:15~17:00
休 日曜
評価は3点 ☆☆☆
Tokyo-to Chuou-ku Nihonbashi Nigyocho 1-16-3
1min walk from Hibiya line Ningyocho station
Open Hours: 6:15 – 20:00 (Mon – Fri), 6:15 – 17:00 (Saturdays and Holidays)
Closed on Sundays
A Three-Star Sobaya
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※Google Android/iOS対応
(※2)Seafood broth mainly made with Katsuobushi
Katsuobushi is dried, fermented, and smoked skipjack tuna
(※3)Soy-sauce based soup
情報提供・監修/ケビン(平林啓一)
オートバイに乗って900軒の立ち食い蕎麦店を探訪。最盛期には年間300軒を食べ歩く。立ち食い蕎麦チェーン店・個人経営店にかかわらず食す。また、生めん・茹でめん・冷凍めんにこだわらず、どれも大好き。