特集・連載
1996年~ ITテクノロジーの進化で新時代へ
ITテクノロジーの進化で新時代へ
傑作インテリアの“実は”な実話年表 ミッドセンチュリー、バウハウス、イームズ、ヴィトラ……etc. インテリアの歴史に残る名作家具にはちゃ~んとそのワケがあるんです! そこで今回は傑作家具の歴史を振り返りつつ、見た目ではわからない“実は〇〇”な知られざる裏話を紹介します。 この記事は特集・連載「傑作インテリアの“実は”な実話年表」#06です。
1990年以降、インターネットが急速に拡大。さまざまな分野の技術も飛躍的に進歩し、人々の生活は劇的に変化。そんな新時代を担う新たな家具が登場します。
1994年
実は……“高齢者の床ずれ”からひらめいた!?
Herman Miller[ハーマンミラー]
アーロンチェア
長時間同じ姿勢をとることで起こる体調不良に悩む、高齢者から着想を得た本作。メッシュ素材を使い、長時間座っても体が痛まず、通気性を保てる。PCの普及でデスクワークが増えた人々を支える心強い定番です。W68.5×H93~104.5×D68.5cm。18万9000円~。(ハーマンミラージャパン)
左/ドン・チャドウィック 右/ビル・スタンフ(アメリカ)
2000年
実は……ヒットの秘密は“対フーリガンの盾”
Kartell[カルテル]
ルイ・ゴースト
同社の社長が、サッカー観戦中に見たフーリガン制圧用の透明の盾をヒントに、スタルクへデザインを依頼。バロック調の椅子をポリカーボネート樹脂で現代的にアレンジし、100万脚以上も売れる大ヒットとなりました。W54×H94×D55cm。4万8700円。(トーヨーキッチンスタイル)
フィリップ・スタルク(フランス)
2007年
実は……LEDの新境地を開いた次世代シャンデリア
moooi[モーイ]
レイモンド
美しい球体状のシャンデリア。これほど多くの小さい光源を複雑に構成できたのは、発光性や省エネ性に優れるLEDだからこそ。まさに本作は、LEDの可能性を見出した次世代型シャンデリアといえましょう。W43×H46×D43cm。28万6000円。(トーヨーキッチンスタイル)
レイモンド・プッツ(オランダ)
2008年
実は……木製家具の復権に貢献した
maruni[マルニ木工]
HIROSHIMA
新素材を使った新しい家具が主流の時代。そこに現れたのが、無垢の木を活かし、どこかで見たことのあるような懐かしい意匠で仕上げた本作。世界中が木製に改めて注目する、そんな原点回帰的な傑作としても有名です。W56×H76.5×D53cm。12万2300円~。(マルニ木工)
世界のアップルの美意識にブッ刺さり!
米国本社ビルやビジターセンターに採用
深澤直人(日本)
2015年12月1日
「爆買い」が流行語大賞に。
2017年
実は……ありそうでなかった変幻自在の照明
FLOS[フロス]
アレンジメンツ
丸や菱形などのLEDパーツを使い手が自由に組み合わせられる、これまでにない新しい照明の形。アレンジ次第でどんな空間にも対応する。上/W51.5×H69cm。12万円。中央/Φ35cm。9万5000円。下/W50×H70cm。12万円。※別途ローゼット4万円、ドライバー5万9000円が必要(以上、日本フロス)
マイケル・アナスタシアデス(キプロス)
※表示価格は税抜き
[ビギン2020年3月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。