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対談したのはブレザーに対して愛の強いこの2人

ビギン 編集長 ミツキ ビームス プラス ディレクター 溝端秀基さん
左/ミツキ  右/溝端秀基さん

ビームス プラス ディレクター 溝端秀基さん

ビームス プラス ディレクター
溝端秀基さん

’16年に現職へ就任。真面目なモノ作りが信条。スタッフとの帰り際に缶ビール片手に繰り広げられる議論は「ミゾバタ会議」と呼ばれ、忌憚のない意見がモノ作りへ活かされている。

ビギン 編集長 ミツキ

ビギン 編集長
ミツキ

ドレスのイメージ皆無に見えて、じつはクラシコをがっつり通った’77年生まれ。ビームス プラス20周年パーティへは、紺ブレに軍パン、オールデンというザ・プラスな正装で参戦。

BEAMS PLUS[ビームス プラス] コンバットウール 3Bブレザー

ミツキ 昨年ビームスプラス20周年特集でプッシュしたのが、オリジナルのアンコンブレザーでした。素材が“コンバットウール”の。

溝端 その節はありがとうございました。反響も大きかったです。

ミツキ 自分も本気で惚れ込んだので買おうと思ったら、売り切れていて。なもんで御社のウェブで連載している“ミツキのヤミツキ”でも紹介できなかったんですよ。

溝端 あらら~スミマセン。ただこのブレザー、じつはここ数年、セールまで残ったことがなくて。

ビームス プラス ディレクター 溝端さん

「お客様やスタッフの声を採り入れながら、10年以上にわたり展開しているブレザーです。コンバットウールを使い始めたのは3年前で、このところセールまで在庫が残りません。オンオフ問わず合わせやすい丈感も、人気のポイントです。」(溝端さん)

ミツキ 今の時代に凄いな~。愛されるツボはどこだと思います?

溝端 一つはトラディショナルな見た目でいながら軽やかで、オンオフを問わず気軽に着られるバランス。コーデュラナイロンの混紡により、一般的なウール地のそれより丈夫という安心感も、支持をいただいている理由だと思います。

ビギン編集長 ミツキ

「ベーシックな顔に加えて、生地も頑強。パーカインもサマになり、合わせを選ばない。こうも安心して長く着られるブレザーなんて他にない! ボート競技や海軍を出自とするブレザーの本質を考えても、極みをいく存在といえるのでは?」(ミツキ)

ミツキ ブレザーって、ボートに乗るときに着る運動着だったり、海軍の制服だったわけじゃないですか。そもそもはスポーティな服。そういう意味でも、新しい技術を用いて強度を増すというのは素晴らしいアプローチだと思いますよ。

溝端 黄金期の衣服を常にアップデートしていくというのも、ビームス プラスのコンセプトなんです。

ビームス プラス ディレクター溝端秀基さん
「常にアップデートを期すのはウチのDNA」-溝端秀基さん

ミツキ コンバットウールはいつ頃から使い始めたんですか?

溝端 大体3年前です。ちょうど世の中に出始めた頃に見つけて。見えづらはコンサバだけど機能はハイテクという点に惹かれました。

ミツキ ハイテクを謳うものだとストレッチ混のジャケットも多いですが、これには入っていません。

溝端 この生地に限ると、入れることで魅力であるタフなドライタッチがスポイルされてしまうと思うんです。またパターンに適度なゆとりを設けているので、そもそも必要がないというのがあります。

ミツキ なるほどお腹がポニョ♡なボクでも着られるわけだ。それにしても、プラスはブレませんね。昨年、神戸店で開かれたプラスの20周年イベントに参加させていただきましたが、そのときに着て行ったのが、15年前くらいに買ったオリジナル。

当時は細身=モダナイズの全盛期で、ホントは自分も細身の一着が欲しかったんだけど、原宿店の名物スタッフだった遠藤秀幸さんに「タイトフィットは邪道です! 本来のフィットを知らないとベーシックは語れません」なんて言われて、当時はオーバーサイズに思えたそれを買ったわけです。

で、久々着たらジャストにモダナイズ♡ 自分がオーバーサイズ化してたというね(汗)。でも考えてみれば、もし細身のを買っていたら体型云々以前に、時代遅れが恥ずかしくて着られなかった。

溝端 現行のブレザーは当時より細身にアジャストされていますが、あくまでも程よくの塩梅で、ウエストにもダーツは入れていません。

ミツキ ホント、ずっと着られるバランスですよね。タイドアップにもパーカにもハマるから、週7でイケるし。お世辞抜きに、究極のブレザーなんじゃないですか!?

ビギン編集長ミツキ
「ブレザーの出自を考えればこの一着こそ究極でしょう」-ミツキ

 

BEAMS PLUS[ビームス プラス]コンバットウール 3Bブレザー

BEAMS PLUS[ビームス プラス]
コンバットウール 3Bブレザー

パッチ&フラップポケットにフックベントと、アメトラの王道を踏襲しつつ、ハイテク素材を用いたブレザー。ほのかにシェイプが利いたボックスシルエットで、カジュアルな重ね着もスマートにこなせる。春夏版も発売中。3万2000円。(ビームス プラス 原宿)
 

奇をてらわない“錨”の金ボタン

フロント3B段返り、袖2Bの仕様は、アメリカントラディショナルの王道を踏襲。そのボタンには、ブレザーの出自の一つ、海軍の制服に由来する、これまた王道の錨マークが。
 

ガシガシ着られる“コンバットウール”


ウールにポリエステル、そしてコーデュラナイロンを混紡し耐摩耗性や引き裂き強度を高めた、コンバットウールを使用。タフな機能性素材は、意外やドライなタッチもいいアジ♡
 
※表示価格は税抜き


[ビギン2020年3月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。

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