ジョセフ チーニーのヤンチャな名靴が大人ドレス靴に成長?
ドレス顔になっても雨に強いから、天気を気にせず履いてください
ビジネススタイルのカジュアル化が進むにつれ、人気モデルとして急浮上した「ケンゴン ⅡR(CAIRNGORM ⅡR)」(以下、ⅡR)。英・ジョセフ チーニー(1886年創業)を代表するストレートチップダービーの名品ですが、このたび、これを“元ネタ”にした「ケンゴン H」(以下、H)なるモデルが数量限定で登場しました。
チャーチやグレンロイヤル、ラベンハムなどでもお馴染みのブリティッシュメイドが別注した本品は、ミリタリー由来であるⅡRのタフさはそのままに、ドレスとカジュアルの両要素を絶妙に融合させたハイブリッド(Hの由来はコレ!)モデルです。で、その主な変更点は以下のとおり(各→の左側がⅡR、右が H)。
①ⅡRはヴェルトショーン(VELDTSCHOEN)仕様→Hはストームウェルト付きオールアラウンドグッドイヤー製法。前者はグッドイヤーと、アウトドアブーツなどに多用されるステッチダウンの中間的な製法。いっぽう、後者はストームウェルト(アッパーとソールの境界にL字状に当てられた細革のこと)が靴全周をめぐるグッドイヤー製法。両製法とも、防水性&防塵性を高める仕様です。
②ⅡRは1969年に開発された通称ミリタリーラストの「4436」→Hはビジネスとカジュアルの中間的ラスト「175」。
③ⅡRはグレインレザー製アッパー→Hは撥水性を持つ米・ホーウィン社製プルアップレザー「クロムエクセル」。
④ⅡRは英・イッツシェイド社製コマンドタンクソール→Hは英・ハルボローラバー社製ダイナイトソール。
⑤ⅡRは外鳩目→Hは鳩目(写真下を参照)。
⑥ⅡRは中敷きの革が素仕上げ→Hは漆黒仕上げ。
このような仕様や素材の変更により、ⅡRの全天候型の機能を継承しながらも、より端正&ドレッシーなルックスに。「ⅡRはちょっとカジュアルすぎて、うちの会社じゃムリかな?」って人も、ジャケパンのみならずスーツとも相性のよい本品なら大丈夫! しかるべきビジネスシーンから休日カジュアルまで、ハイブリッド(!)に活躍してくれること間違いありません!
ケンゴン H
製法:グッドイヤーウェルテッド
木型:175
アッパー素材:クロムエクセルレザー
ソール素材:ダイナイトソール
カラー:ブラック
価格:7万1000円
問い合わせ先/ブリティッシュメイド 銀座店
☏03-6263-9955
https://www.british-made.jp/
※表示価格は税抜き
文/山田純貴