あまり詳しく知られていない米国のシューズブランド、ケースイス。ただ知らねば大損です。じつは知るほどに履きたくなる逸話の宝庫! しかも定番なのに、取り入れればフレッシュな差別化もできる。そんな知っ得のケースイス、改めてお勉強してみましょう!

K・SWISS スタディ[01]ケースイスの“クラシックモデル”こそ史上最も由緒正しきレザースニーカーだ!

1966年に設立したケースイスは、「クラシック」というモデル(写真奥)を発表します。じつはコレ、世界で初めて天然皮革を使ったテニスシューズといわれる一足。いわば今日の大人の定番、クリーンな白スニーカーの元祖といえる存在。これはなかなかの偉業でしょう!?

世界初の天然皮革のテニスシューズ

じつはモノとしての背景がスゴかった!

ところでなんで米国のブランドなのにケー“スイス”と思ったことはありませんか? 理由は創業者が米国・カリフォルニアに移住した、スイス人のブルナー兄弟だったから。このスイスってのもキモでして、スキーと登山が盛んなスイスに育ち、テニスも得意だった彼ら。じつは革製のスキーブーツ、登山靴をヒントに、丈夫で機能的なレザーテニスシューズの開発に成功したのです。

滑りにくいスキーシューズをヒントにスイスで生まれカリフォルニアで完成した!

スキーが盛んな創業者の故郷、スイス

例えばつま先の強度を高めた3ピース構造のトウ、靴紐を確実に締められるDカンは、まさにその名残。アイコンの5本ストライプの補強にはもともと、登山ロープのザイル素材が使われていました。そして、当時生産を請け負っていたのは、今なお続くスイスの名門シューファクトリー・クンツリー社と、俄然興味沸くバックボーンがあるんですよ!

当時の生産を担ったKunzli工場

クラシックを生産したのは創業者の母国、スイスのクンツリー社。1927年から今日まで続く名門で、古くからスポーツシューズ、ブーツまで幅広いフットウェアを手掛けている。

実際にテニス選手から絶大な支持を受け、日本では’80年代にファッョンとして大ブレイク。まずはブランドの顔、クラシックの名作ぶりを覚えておきましょう!

’66年に登場し’88年に進化

K-SWISS
Classic 66 JAPAN(奥)
Classic 88(手前)

クラシックは1988年にマイナーチェンジ。履きやすい丸みのあるフォルム、衝撃吸収と反発性に優れた「ポロン」のインソールを採用し、よりユーティリティに進化した。奥のクラシック66も名品と謳われる’70~’80年代のチェコスロバキア製を、日本の優れた製靴技術で忠実に再現した日本限定別注モデル。手前の88/9800円。奥の66/1万8000円。

クラシック66(右)は、くびれの利いたオリジナルラスト。88(左)は街履きしやすい丸みのあるフォルム

現在展開されているクラシック66(右)と88(左)。テニスシューズとして生まれた’66年モデルは足にフィットするくびれの利いたフォルムだが、88はコンフォートな丸みあるフォルムに。

K・SWISS スタディ[02]日本だけの“クラシック”な履き心地!

クラシックといえばこれじゃないと!


上でもちょいと触れた、衝撃吸収と反発性に優れたポロンのインソール。じつは往年のファンには、クラシックを象徴するディテールとされています。現在、海外版のクラシックでは使われていませんが、日本では「ココは譲れない!」と、特別に往年のブルーポロンを採用。まさしくクラシックな履き心地ながら、通気性よくフッカフカの歩きやすさは、今なおヤミツキになる名スペックです!

フッカフカの履き心地

抜群のクッション性に加え、通気性も優れた全面パンチングのポロンのインソールを、日本別注で復刻。

頑なに当時のブルーポロン!

履き口からのぞく、鮮やかなブルーポロンもまたいい!

シンプル顔でスニーカー通勤もOK!

テニスシューズならではのオール白、クリーンなレザーアッパーで通勤スニーカーにも◎。オンオフの境界線なく使えるのも嬉しい!

 
キャプテン サンシャインのジャケット4万9000円、同パンツ2万6000円(キャプテンサンシャイン) デサントポーズのポロシャツ1万2000円(デサント ブラン 代官山) J&Mデヴィッドソンの鞄8万9000円(J&Mデヴィッドソン青山店)

 

K・SWISS スタディ[03]名王者たちも愛用していた

テニスシューズとして、優れたパフォーマンスを発揮するために生まれたクラシック。その名作ぶりは愛用選手もモノ語ります。有名なのは歴代最強説もある’40~’70年代の名選手、パンチョ・ゴンザレス。40歳近くになってもクラシックを履いて活躍し、他の選手からもケースイス支持が急上昇。その後クラシックベースのハイテクモデルも登場し、テニスシーンに欠かせない存在となりました。

88の後継モデルが世界を席巻

今では定番のクラシック88はカラバリも豊富。アイコンの5本ストライプをカラフルに彩ったモデル(下から2番目)や、シンプルなブラックのライン(下から3番目)など春の新作も登場。各9800円。

K・SWISS HISTORY STUDY

 
商品の問い合わせ先/Lihn
☎ 03-3407-3488
https://www.k-swiss.jp/

※表示価格は税抜き


写真/若林武志 文/桐田政隆 スタイリング/武内雅英(CODE) ヘアメイク/HACHI(Bello) イラスト/TOMOYA 選手の写真/アフロ

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