特集・連載
ループウィラー鈴木諭さんが辿り着いた勝負デニムとは?
偏愛デニム集 ワードローブの定番「デニム」。子どもの頃から穿いているのに、大人になった今もなお飽きもせずついつい手をのばしちゃう……。昔毎日のように穿き倒し、今はサイズアウトしてしまったカビ臭い一本も、なぜだか捨てられずに何年もたんすの片隅を占拠中……。時に苦楽をともにし、それと同じ数だけシワを刻んできた思い出の一本がアナタにもきっとあるでしょう。今をときめくお洒落のプロもまた然り。ファッションに精通しているからこそフツウを逸脱したその愛を、ご本人の私物とともに紹介してもらいました。 この記事は特集・連載「偏愛デニム集」#04です。
“ウチのスウェットに合わせるならボタンじゃなくてジッパーなんです”―ループウィラー 鈴木 諭さん
服飾に携わる者として、リーバイスやリー、ラングラーなど過去数々のデニムに脚を通してきました。そして辿り着いた自分の勝負デニムともいうべき一本が501ZXX。
「Z」はジッパーの頭文字で、展開期間が短く希少な点も愛着が湧くポイントですが、個人的には開閉が楽チンなのとスウェットが「映える」という観点から。
ジッパーフライは、ボタンフライに比べてお股の色落ちが穏やかで、作りはクラシックでもスッキリとした面持ちのウチのスウェットと相性がイイ! 貴重な初代を大事に穿きながら、復刻されるたびにストックするほど溺愛してます。(鈴木さん)
鈴木さん私物の501ZXX
ループウィラー
代表 鈴木 諭さん
1959年生まれ。日本の吊り編みスウェット業界を牽引するループウィラーを1999年に創業し、今年20周年を迎えた。デニム所有数は50本を超え、そのうちの4割を501ZXXが占める。
今買える Levi’s 501ZXX
Levi’s[リーバイス]
ヴィンテージクロージング 501ZXX
501の意匠やシルエットはそのまま、ジッパーフライを採用した1950年代半ばのモデルを復刻。コーンミルズ社のセルビッジデニム製。2万8000円。(リーバイ・ストラウス ジャパン)
※表示価格は税抜き
[ビギン2020年2月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。