特集・連載
’70年代の山シャツが現代によみがえって海軍CPOに!?
超一流ブランドの“口コミ”スクープ トラッドからアウトドアまで、おなじみの超一流ブランドにまつわる“口コミ”を関係各者からスクープ! “今”にフィットした傑作のちょい変えから知られざる裏話まで、「へ~、こんなのあったの?」と思わず食指が動くアイテムが勢揃いです。 この記事は特集・連載「超一流ブランドの“口コミ”スクープ」#09です。
アーカイブが超豊富な米国の元祖ウーレンミルズ
WOOLRICH[ウールリッチ]
創業はなんと1830年と長い歴史を持つウールリッチ。アメリカのウール産業のパイオニアで、バッファローチェックのオリジネーターとして名を馳せるブランドです。そんな老舗のウールシャツはアクティビティにおいて天然機能シャツとして愛されてきました。
「アメリカ東部ではアパラチアントレイルという全行程3500kmを1年かけて踏破する“スルーハイク”の文化があり、それを支えたアイテムがこのメルトンシャツでした。復刻にあたってアンカーボタンを使うなど、より現代ファッションに馴染むCPOのデザインを落とし込みました」(ウールリッチ プレス 工藤 俊さん)
ブランドの歴史を熟知する
ウールリッチ プレス 工藤 俊さん
アメリカ東部のアウトドアズマンたちが愛したウールシャツ。その野暮ったさを取り払い、現代ファッションに馴染むようにしました。
WOOLRICH[ウールリッチ]
アラスカン オーバーシャツ
縮絨ウールのメルトンシャツは、ポリエステルを混紡することで耐久性がアップ。さらにアメリカ海軍上級下士官の服として馴染み深いCPOシャツのアンカーボタンを採用するなど、現代的にブラッシュアップされている。4万9000円。(ウールリッチ 青山店)
元々はリアルなアウトドアクロース
アンカーボタン
WOOLRICH(ウールリッチ)
※表示価格は税抜き
[ビギン2019年12月号の記事を再構成]スタッフクレジットは本誌をご覧ください。