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定番の教科書

定番の教科書  | 2016.12.14

ブライドルレザーとコードバンの違いって? ‐「財布」の教科書

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Q&A

Q財布はどこを見て選べばいいの?
Aどのように使いたいのか、また、何をどのくらい入れたいのかをしっかり検討するのが前提。そのうえで、耐久性や使い勝手にかかわる“作りのよしあし”を確認したい。
(1)札室がしっかり開くかどうか?
紙幣1枚でもムリなく出し入れできるのが理想だ。
(2)カード段の縫製がしっかりしているか?
この部分の縫製が弱いと、カードを出し入れしているうちに糸が切れ、最悪の場合、革切れを起こすことも。
(3)コーナーの縫製に乱れがないか?
この処理が雑だと財布全体の作りも心配になってくる。と、以上が見分けの3大ポイントだが、ほかにも「表版の表面が波打っていたり、不自然な浮き上がりがある」「箱マチポケットのマチがしっかり立たない」、あるいは2つ折りでは「折り部分のカーブが歪んでいる」「折りたたんだ際、両身頃がズレて重なる」などが見られたら要注意。

(1)札室の開きのよさ

開きが悪いと出し入れしにくく、ムリに開くと開口部左右の縫製に負荷がかかって破れることも。また、2つ折りではポケット内の左右が十分に開かないと、つかえて紙幣が入れにくくなる。

(2)カード段の糸締まり

革が何枚も重なって構成されるカード段。その各段をまたぐ部分の縫製ピッチが乱れていたり、糸締まりが悪いと、使ううちにその部分に糸切れや革切れが発生しやすくなる。

(3)角のステッチのなめらかさ

コーナーではミシンを一端止めたのち、手で加減をつけつつ、ゆっくり縫うのが基本だが、作りが雑な製品ではピッチが乱れていたり、直線部のピッチと異なっていたりする。

Q2大人気革、ブライドルレザーとコードバンの違いを教えて
Aまず知って欲しいのは、ブライドルレザーは“牛革”で、コードバンは“馬革”だということ。ともに使い込むと色&つやが深まるタンニンなめし系エイジングレザーの代表格で、前者は成牛革に蜜蝋などを塗り込んでしなやかさと堅牢性を高めた革。放置するとそれらが表面に白く浮き出る。一方、後者は大型馬の尻の皮をなめしたもの。馬革のうち、この部分のみ繊維が緻密で硬く、独特の風合いを見せる。また、ブライドルレザーは元来、馬具用素材として開発された英国伝統の革だが、コードバンは古くはスペインで作られ、やがてヨーロッパのいくつかの国を経由し、アメリカと日本に伝わったもの。現在、これをなめすことができるのは米ホーウィンや日本の新喜皮革などわずか。
Q現代の財布ってどうやって生まれたの?
Aヨーロッパでは長らく「財布=小銭などを入れるモノ」だったが、17世紀頃から紙幣入れも登場。現在の財布の原点は束入れ(胸ポケットに入る平財布)で、これは19世紀前半にアメリカで誕生し、ヨーロッパにも普及していった。1950年、米ダイナースクラブが史上初の汎用性クレジットカードを販売したのをきっかけに、カードポケットのある2つ折り財布が出現。これが日本に上陸したのは’60年代に入ってからだった。なお、小銭、紙幣、カードの各ポケットが1つにまとまった2つ折り(下)は日本発祥との説があるが、定かではない。

財布の基本3要素

ダイナースが生んだ2つ折り財布!?現金でもツケでもなく、ディナーの支払いができるよう、各レストランごとにあったクレジットカードを1950年、史上初めて汎用性にしたのがダイナースクラブだった。

ブライドルレザーとコードバンの違いって? ‐「財布」の教科書

  • HISTORY
    財布の歴史を見てみよう
    外出時に必携な財布はまさに定番中の定番アイテム。誰にとっても身近な“手に収まるポケット”の中には、歴史、素材、機能、職人技……と、じつはさまざまな魅力が詰まっている。
  • MASTERPIECE
    ホワイトハウスコックス
    表版&内造りにブライドルレザーを採用することで、世に“財布を育てる楽しさ”を知らしめた不朽の名品。
  • Q&A
    財布はどこを見て選べばいいの?
    どのように使いたいのか、また、何をどのくらい入れたいのかをしっかり検討するのが前提。そのうえで、耐久性や使い勝手にかかわる“作りのよしあし”を確認したい。
  • MODEL
    教科書に載せるべき財布の歴史的傑作モデル13選
    世に財布は多々あれど、押さえたいのがこの傑作13品。財布道を極めたくば、まずここからトライを!
  • COLUMN
    買い替え & 修復可ジャッジ
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  • BEGIN MARKET
    ビギンの通販で買えるオススメ「財布」
    Good Buy=掘り出し物をコンセプトに足で稼いだ自信作が勢揃い。

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