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ハウツー  | 2018.01.06

河田社長に聞いたダウンの素朴なギモン

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冬服の主役、ダウンについてアナタはどこまで知ってる? ザ・ノース・フェイスをはじめ、各社が絶大な信頼を寄せる羽毛メーカー、河田フェザーの代表取締役 河田敏勝さんに、ダウンに関する素朴な疑問をぶつけてみました。

 

Q.ダウンはどうして水鳥の羽なの?

ダウンはどうして水鳥の羽なの?

A. ダウン製品に使用される羽毛はダック(アヒル)やグース(ガチョウ)といった水鳥の羽です。その理由は、陸鳥に比べて繊維がしなやかでしっかりしているから。そもそも水鳥はほとんど水の上で過ごします。十分な浮力を得るため、そして内臓を冷えから守るため、羽毛が空気を含みやすい構造になっているんですね。ちなみに胸元のフサフサした部分がダウンです。

 

Q.ダックとグースの違いって?

ダックとグースの違いって?

一般的にダックよりグースのほうが体が大きく羽毛も大きい。羽毛はたくさんの羽枝が密生し、その羽枝から無数の小羽枝が生えています。グースはこの小羽枝の突起が二等辺三角形で、その間隔がダックに比べて広い。これも羽毛の膨らみの違いに繋がっています。

 

Q.ダウン100%ってないの?

A. ずばり混率の限界値はダウン98%、フェザー2%。フェザーとは軸のある羽根で赤い羽根共同募金のアレを想像するとわかりやすいでしょう。いくらダウンとフェザーを正確に選り分けても、ダウン自体に僅かなファイバー(ちぎれた羽枝)が混入してしまいます。これもフェザーとして換算するので、ダウン100%ということはありえません。

 

Q.フィルパワーってどうやって測るの?

フィルパワーってどうやって測るの?

A. フィルパワー(FP)はダウンの嵩高性のことで、膨らみの大きさを示します。30gの羽毛を測定用のシリンダーに入れて、何立方インチまで膨らむかを測定します(600立方インチなら600FP)。世界基準で温度20℃、湿度65%という標準室の中で測ります。

 

Q.ぶっちゃけどこ産の羽毛がいいの?

ぶっちゃけどこ産の羽毛がいいの?

A. グルメな国が産地の羽毛に注目してください。具体的にはフランスと台湾です。というのも、それらの国では肉の味を高めるために水鳥の飼育期間が長く、成熟した羽毛が採取されます。一方、一般的な食肉水鳥を飼育する国では短期間の飼育が多く、その羽毛には成長が未熟な羽毛がたくさんあります。未熟羽毛を採取してしまうと時間が経つにつれ、パラパラとダウンファイバーが外れる傾向にあり、ダウンの膨らみが減退していきます。

 

Q.ダウンの保管で気をつけるべきことは?

A. ダウンの大敵は湿気。羽毛が湿気を吸収してしまうと、小羽枝が閉じてしまい、ダウンにヘンな癖がついて変形します。なので雨に濡れた状態で放っておいたり、湿気の多い収納場所は厳禁。パッカブル状態での保管も避けましょう。元来ダウンは炭素成分が多く、骨のように化石として残るくらい丈夫なので、湿気のケアだけはお忘れなく!

 

河田フェザー 代表取締役 河田敏勝さん

河田フェザー
代表取締役
河田敏勝さん

125年超の老舗の5代目。国際羽毛協会の副会長を長年務め、国内外ともにダウンの知識で右に出る者はいない。工場の機械設計を自ら行い、エンジニアとしての顔も持つ。


[ビギン2018年1月号の記事を再構成]
写真/竹内一将、中田昌孝(STUH) 大志摩 徹 三浦伸一 吉岡教雄 武蔵俊介 久保田彩子 文/秦 大輔 押条良太(押条事務所) 礒村真介 桐田政隆 宮嶋将良(POW-DER) トロピカル松村 イラスト/TOMOYA 田中 斉

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綾野 剛を目指したパーマが不評極まりないモサモサ野郎。会話に困って、とりあえず「何歳?」と聞いたときの女の子のつまらなそうな顔が忘れられない31歳。

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